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「避難の協同センター」主催の原発事故から避難されている皆さんとの交流会『ゆるっとカフェ』をパルシステム東新宿本部で開催しました。
参加予定だった母子避難のお母さんたち3組が子どもさんの調子が悪くなり参加できず、3名の避難者さんの参加に留まりましたが、3名ともに郡山からの避難である事がわかり「旧友再会」のように喜びああい抱き合う場面ところから始まり、小さい規模でも「繋がりあう居場所づくり」の大切さを実感しました。

ひとりひとりが孤立化しないようにしていく事、「ぼっちじゃない」それだけでも価値がある。ずっとずっと続けていこう。大切な事は、繋がりあって相談、交流会で終わりではなくて、その後もたまには連絡をとる事、NHKスペシャルであったように、いつのまにか孤立化しないように、できる範囲で良いから「アウトリーチ」する事、元気でいるか心配、気にかけあう事だと思う。できる範囲で良いから、声を掛け合う。

 

3人とも現段階で4月以降の住まいは確定していない。「制度的支援」を求めつつ個々の事情にそった個別支援が必要、何があっても「路頭に迷わせてはいけないのだ。」

 

●今日のゲストは元教師で“なくそう子どもの貧困ネットワーク”世話人で、三鷹・練馬で学習支援や「生きづらさ」を抱える若者たちの居場所づくりを実践する綿貫公平さん、僕は反貧困ネットワークで出会い、生き方と実践する姿に惚れ込んだ人だ。

 

●綿貫さんは自らの実践から語る。避難の協同センターの今後のあり方について背中を押される思いだ。「フェイスブックで死んでしまいたいと書き込む若者がいる。だれか反応してほしいと思う。だれも反応してくれないと死にたくなる。」「自立だけでなく依存しあう関係を大切にする。一人では生きていけない事を言っていいんだ」「希望は絶望をわかちあうこと、ひとりじゃない。外とつながる。内向きにならない居場所づくり」一緒になって繋がりあって問題を一歩ずつ解決していく。避難の協同センターの設立原点に立ち返れ!自ら問いかける。

 

●綿貫さんと「自主避難者の子どもへのいじめ」についても語り合った。教師個人の問題もある。でも現在の教育現場において教師たちも追い込まれている。例えば以前の教育現場では「家庭訪問」があった。子どもひとりひとりに教師が向き合う場があった。何故、福島から転校してきて現在の思いを聞く場があったと言う。でも「家庭訪問」は殆どされていない。金八先生のドラマにでてきた子どもたちの事をみんなで語り合い対応を決めていく「職員会議」も語り合う職員会議の機能を奪われている。一方で小学校教諭の70%が月平均残業60時間以上、ひとりひとりに向き合う事ができないクラスの規模、「子どもが追い込まれている背景に、先生が追い込まれている。」

 

●最近、4月以降の住まいに展望が見えなくなっている避難者さんからの電話が増えている。多くの方が「不眠状態」になっている。収入要件、世帯要件から外され、支援対象から外された。経済的余裕がない。様々な家庭の事情がある。しかし現在の制度では考慮されない。

 

●今日、参加して頂いた避難者さんのひとりが「雇用促進住宅の継続入居に関する借り受け申請書類」を持参してくれた。3月中旬までに敷金2か月、4月、5月の家賃、2か月分の駐車場の敷金と共益費、4、5月の駐車場を支払う事となっている。その方の雇用促進は家賃6万円、経済的困窮に追い込まれている避難者に通知するような継続入居通知文書とは思えない。もはや「人間の国」ではなく、容赦なく避難者に「帰還か、貧困かを迫る」状況は逼迫している。

 

避難の協同センターFB

1/14『ゆるっとカフェ』報告 瀬戸大作さん

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