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「実りある住民懇談会のために」4つの提案

 

10日の大阪が最後となりますが、こうした場は今後もあるし、なくてはいけないので、そのために「実りある懇談会のために」シリーズとしていろいろ提案をしたいと思います。

実りある懇談会のために① 冒頭で懇談会の目的を明確に伝える
懇談と言う意味が不明。ディベートかダイアローグかなどという会の目的を明確に打ち出し、参加者全員で共有することが前提で初めて効果が期待あり。ここで出された意見等が、既定計画に反映されるのかどうかを明確に出す。怒号飛び交う中をじっと耐えるみそぎのような光景はもう古く、まったく意味を成さない。

実りある懇談会のために② 会場のセッティングの変更
会場のセッティングの悪さ。ステージ一杯に国・県・町の行政三兄弟が鎮座し、いかにも一枚岩のように見えるが、実は全然コミュニケーションが取れてない責任のなすり合いのような関係だったことが伝わってくる。一体誰のための懇談会かを考えれば、少なくとも町は町民サイドに立つのが得策だと思うので、役場は町民と同じ客席に陣取るとか、ステージにいたいということであれば少なくとも国とは対置するようなセッティングをすれば、視覚的にもわかりやすいと思う。こうしたアピールもとても大事。

実りある懇談会のために③ 配布資料は事前に、ライブ配信
当日もらった資料を見ながら説明を受け、さあ質問のある人、忌憚のない意見交換を、と言われても土台無理な話。少なくとも1週間前に配布、あるいはデータを町HPにアップする。また、参加できない人のために動画中継をする。

実りのある懇談会のために④ 行政と住民の立場の二者メディエーターの設置
資料の棒読みにつきあうのは意味を見出せないし、限られた時間の効果的な使い方ではない。帰町のためのエビデンス数値合わせだと思うと、また反論のためのエビデンスを準備できる能力もないので、聞いていてもさっぱりわかりません。特に資源エネ庁の担当者の説明は、東電爆発事故後に指摘された、専門用語と数値の羅列で終わり、町民にわかってもらおうという姿勢がゼロです。こういう専門家はいらないと糾弾されたことを忘れたのでしょうか。6年も経つと専門家間でも風化してるんだと痛感した光景でした。こういう専門家にはメディエーターを付ける必要があります。分かりやすく説明できる人です。そしてまた、住民側についても、例え素朴な内容の質問であっても、その真意なり本質を汲み取って、分かろうとしない行政や専門家に説明するメディエーターを付けるべきです。そうすると、双方の第三者としてのメディエーターによって、双方の誤差は修正され、必ず成果を出せるようにしないとダメです。これは、町民・行政・専門家の三者間における合意形成のキモになるもので、浪江町がこのメディエーターを養成し、のちの災害からの復興に寄与する最大の力となりえるものと信じます。

まだまだですが、やれることからやりましょう。

 

 

原田 洋二さん facebookより

「実りある住民懇談会のために」4つの提案

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